「環境技術で他社と提携する可能性低い」−−独VWの担当役員が語る

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--バッテリーのコスト低減にはどう取り組む?

リチウムイオン電池を手掛けるメーカーはまだ少ないが、今後本格的に量産が始まるだろう。18年までにバッテリーコストは半減できると考えている。そうでなければ、われわれは電動車を普及できたとはいえない。VWはバッテリーを外部から調達する一方で、モジュール化、パッケージ化は自社で行う。今後、量が出ればそうした内製化コストも低減できる。

--0・9リットルの燃料で100kmを走る「XL1」(昨年1月カタールモーターショーでコンセプトカーを公表)の現状は?

13年には少量生産を開始するつもりだ。同車は2気筒の直噴ディーゼルエンジンにモーターを組み合わせたPHV(2人乗り)で、カーボンファイバーを採用した軽量化ボディなどが特徴だ。まだ価格はいえないが、PHVのシステムを始め非常に現実的な構成であり、量産車とも一部の部品を共有している。生産開始に向け開発陣の意欲は高い。

--VWは電動技術をすべて自前で開発するのか。

VWが他社と提携する可能性は低い。われわれにはグループで800万台というボリュームがある。他社とやるよりも、グループ内で共同開発するほうが理にかなっているし、効率も良い。われわれは電動技術をモジュール化、標準化しており、横展開しやすいことも強みだ。

(並木 厚憲 =東洋経済オンライン)

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