丸紅「次期社長は鬼軍曹」、14人ごぼう抜きの昇格 マッキンゼーに転職してからの出戻りと異色の経歴
当の大本氏は「決してそういうことはなく、現場にはもう少し柔らかく対応している」と笑う。一方で次のようなエピソードも披露した。
週末は、傘下の生活関連会社が運営するブランドショップを訪れ、顧客がどんな商品を手に取っているか観察したり、店員との会話を楽しんだりしているという。
入社5年目の電力本部時代には、トルコの大型発電所開発の担当決めで、先輩から「まだ荷が重い」と反対されたが、当時の部長が「若手にこそ経験させるべき」と押し切り、プロジェクトをやり切った――。
このトルコでの経験から、大本氏は「為せば成る。ポテンシャルを大事にしている」と話す。
マッキンゼーに転職してからの出戻り
ユニークなのは、大本氏の「出戻り」の経歴だ。
社内制度を利用して留学したハーバード・ビジネス・スクール(アメリカ)を2004年に卒業。そこでマッキンゼー・アンド・カンパニーのスタッフと交流しているうちにコンサル業界への関心を強め、「マッキンゼーには何かある」(大本氏)と2006年に同社に転職した。
しかしわずか1年半後、丸紅に再入社する。その理由を大本氏は次のように語った。
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