相鉄かしわ台駅、地元民もあまり知らない「裏側」 運転士・車掌所属の乗務所に信号所、社員食堂
乗務員が拠点とする乗務所は駅の北側。跨線橋の途中から関係者だけが通れる階段を下りていく。建物の正面玄関から入って右が電車区、左が車掌区。電車区には170人、車掌区には150人が所属する。
電車区を束ねるのが髙木秀明区長。1998年に社会人採用で入社した。「入社してからの26年間のうち、車掌を1年、運転士を16年、車掌区長を2年やって、いまが電車区長。通算20年かしわ台にいますので、それはもう思い入れが強い場所です」。
「以前は相鉄線だけで完結していましたが、2019年にJR線、2023年に東急線と直通運転をするようになり、新しい風が入ってきて雰囲気が変わりました。カラフルな電車がいっぱい走るようになりましたし、お客様の流れも変わりました」(髙木区長)。運転士の目線でいえば、乗り入れによって車両の種類が増え、運転台のハンドルのタイプや、車両性能の違いに配慮するようになったという。
プロが詰める「秘密基地」
そうしたバラエティーに富んだ電車を、本線と留置線で出入りさせているのが、かしわ台駅の信号所だ。かしわ台駅長を務める海老名管区の森脇隆治管区長は「かしわ台では車両センターや乗務所、駅の信号所が連携しながら元気な電車を送り出してます」と語る。
「信号兼操車係というのはウチの駅にしかいません。彼らプロ集団が詰めている信号所は秘密基地のようで雰囲気が好きだな、と思っています」
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