激安眼鏡JINSの挑戦、“機能性”で新市場を狙え

非視力矯正用の新市場 機能性眼鏡で開拓

ジェイアイエヌは11年8月、16年8月期に売上高1000億円と業界首位を目指すとブチ上げた。5年間で売上高を約7倍に増やす壮大な計画だ。国内は年約30出店を進めるほか、中国での出店も加速する。

さすがにこの計画には、「あの低価格で1000億円は無理」(眼鏡専門店大手)といった声が大半だ。「エア・フレームに次ぐ大型商品の開発にとどまらず、眼鏡市場自体を拡大する必要がある」(池内アナリスト)。そこで機能性眼鏡なのだ。

機能性眼鏡市場の可能性に着目したきっかけは10年11月に投入した人気コミック『ワンピース』とのコラボレーション眼鏡だ。コラボ眼鏡は購入者の半数が度なし、つまり伊達眼鏡を選んだ。「伊達眼鏡があれほど売れるとは思わなかった。商品と打ち出し方がかみ合えば、眼鏡の市場は広げられる」と中村豊専務は手ごたえを語る。

昨年10月に投入した「JINS PC」は、度が入っておらず、パソコン使用時の目の疲れを軽減する機能がウリでサングラスとも異なる新しいコンセプトの商品だが、発売3カ月で売り上げ本数が全社の10%を占める大ヒットとなった。

このように従来なかった機能性眼鏡のニーズを創造し、取り込んでいければ成長余地は出てくる。

もちろん、JINS PCのヒットがそのまま計画達成を約束してくれるものではない。早くも機能性眼鏡の競争は激しくなっている(左表)。特に圧倒的な店舗網を誇る「パリミキ」(900店超)や眼鏡市場(約700店)の実力は侮れない。


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