激安眼鏡JINSの挑戦、“機能性”で新市場を狙え

新料金体系実現のために、レンズメーカーを4社から1社に絞り、仕入れ値引き下げを図った。それでも原価率悪化は避けられない。利益を出すためには、販売本数を大幅に引き上げる必要があった。

09年9月、社運を懸けて開発したのが樹脂素材の軽量フレーム「エア・フレーム」だ。医療用カテーテルや哺乳びんに使われるなど、高い安全性と柔軟性を持つ特殊な樹脂を使用。それまで最もヒットしたフレームでも月間3000本だったにもかかわらず、いきなり7万本を製造した。「売れなかったら後はない。一か八か」(田中社長)。

眼鏡店で初となる単一商品に絞ったテレビCMを投入。新しい料金体系の認知度も向上し、エア・フレームは初期ロット7万本を2週間で完売した。その後、商品バリエーションを増やし、購買層はシニア世代にも広がっていった。結果、発売後1年半で販売数は100万本を突破。このエア・フレームを機にJINSの既存店売上高はプラスに転じた。現在、エア・フレームは売り上げの5割近くを占めるまでになった。


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