チームのメンバーがすぐに打ち解ける会話のコツ 帰属意識を高めるために最初の顔合わせが重要
つまり、安全な環境を構築したいのであれば、人体でいちばん大切な筋肉は前頭筋であるということだ。リモートで働いていて、送ることのできる肉体的なシグナルが限られている場合、前頭筋の動きが特に重要になる。
会話のきっかけになる話題を用意しておく
強固な文化を持つチームにとって、始まりは単なる始まりではない。それは帰属意識が形成されるきわめて重要な瞬間だ。ここで失敗すれば、帰属意識は永遠に失われてしまう。
そんな彼らが重視するのは、あまりにもありふれていて、あまりにも過小評価されているツール、それは「アイスブレーカー」だ。
アイスブレーカー(氷を砕くもの)とは、初対面の人たちが集まった状況などで、お互いに打ち解けたり、会話のきっかけをつくったりするためのツールのことだ。
あなたもおそらく、初対面のグループで順番に自己紹介をしたような経験があるだろう。お互いに打ち解けるためだということはわかっていても、恥ずかしくてしかたがないと思ってしまう人も多い。
アイスブレーカーをうまく活用するコツは2つある。1つは、その恥ずかしさこそがカギであると理解すること。自分の弱さを見せることで、連帯感を深めることができる。そしてもう1つのコツは、無計画の行き当たりばったりではなく、戦略的に利用するということだ。いくつかヒントを紹介しよう。
「初対面」のときに使うアイスブレーカーと、お互いに知っているメンバーが「新しいプロジェクト」のために集まったときに使うアイスブレーカーを区別する。どちらも同じだと思うかもしれないが、この2つの機能はまったく違う。
初対面用のアイスブレーカーは、お互いに相手を人間として知るためのツールだ。それぞれの好きなもの、嫌いなもの、興味があるものを知るためにある。
一方で、新しいプロジェクト用のアイスブレーカーの役割は、チームの目的を明確にし、仕事そのものへの熱意を醸成することだ。
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