衆院選の応援で「小池百合子氏」やたら目立つなぜ 勝ちそうな候補は直接応援に透けて見える魂胆

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だが、内田氏が2022年に亡くなり、“壁”はなくなった。2021年に都連会長に就任した萩生田光一氏は、旧統一教会問題の発覚でそれまで支持してくれた創価学会が離反。そこで公明党に近い小池知事を頼り始めた。

自民党は昨年12月の江東区長選では独自候補を擁立できず、小池知事が抜擢した大久保朋果元東京都政策担当部長(当時)に抱きつかざるをえなかった。今年1月の八王子市長選でも萩生田氏が擁立した初宿和夫元東京都人事委員会事務局長(当時)が野党系候補に追い上げられ、小池知事に応援に入ってもらって辛勝した。

一方、自民党は7月の都知事選で小池知事を支援するとともに、同時に行われた都議補選では一部の選挙区で都民ファーストの会と候補者調整も行った。

自民党との関係は「蜜月」と言えるほど

ある面では小池知事と自民党の関係は、蜜月と言えるほどになっている。今月23日には東京20区に出馬している木原誠二元内閣官房副長官のため、小池知事は西武東村山駅前でマイクを握った。

厳重な警備の中で集まった約300人の聴衆を前に、小池知事は木原氏を「政界の大谷翔平」と持ち上げた。木原氏が岸田政権で幹事長代理と政調会長特別補佐を兼任していたことを「二刀流」とし、投手としても打者としても超一流の大谷選手になぞらえた。

小池知事はその後、府中市に入り、30区に出馬している長島昭久氏を応援。同氏とは2017年に「希望の党」を結成した仲間でもあり、同年の都議選では小池知事が結成した都民ファーストの会の候補に長島氏がエールを送ったという関係もある。

一方で東京24区に出馬している萩生田氏には、ビデオメッセージを送るにとどめている。同氏が自民党の公認を得られなかったことで、応援の"ランク"を下げたようだ。

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