東京7区では「丸川降ろし」非公認議員たちの悲哀 自民党2000万円支給問題で情勢はさらに悪化
藁にもすがりたい彼らが頼みの綱とするのは、人気者の応援だ。9月の総裁選で1回目の投票ではトップとなったものの、決選投票で石破首相に敗れた高市早苗前経済安全保障担当相には、130件もの応援依頼が殺到し、全国を飛び回っている。「なるべくたくさんの仲間を応援したい」と日程をやりくりするが、自分の選挙区入りもままならないほどだ。
安倍元首相の妻、昭恵氏も奔走
2年前の参議院選の最中に凶弾に倒れた安倍晋三元首相の妻の安倍昭恵夫人も、「裏金問題」に喘ぐ旧安倍派の“最後の切り札”のような存在で、16日には2728万円の裏金で自民党から公認されなかった萩生田光一氏の後援会女性部の決起大会に参加。取材陣をシャットアウトした会場では、故・安倍元首相の遺影が置かれ、生前の安倍元首相がピアノを演奏する映像が流されたという。
昭恵夫人はまたその日の夜に、丸川氏の東京7区に入り、「国会議員となり、大臣となり、この国のために活躍されている(丸川氏の)姿。いまも主人はきっとどこかで『頑張れよ』というふうに応援していると思います」と丸川氏を励ました。丸川氏も「こんなに安倍先生がいないことが悲しく思える選挙はありません」と涙をぬぐった。
昭恵夫人は24日には、自民党から公認されなかった下村博文元文科相を応援するため、東京11区を訪れるとされる。1996年以来、同区で勝ち続けてきた下村氏は、下馬評では立憲民主党の候補に猛烈に追い上げられ、政治生命の危機にある。
自民党の凋落はもはや、誰も止めることができないレベルに入っている。思い切って膿を出し切り、これまで党の主流となっていた国民にとって不要なものを切り離さない限りは、自民党の復活はないだろう。
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