東芝、2014年度は378億円の最終赤字 

利益水増しは累計2248億円

 9月7日、東芝が2015年3月期の連結決算を開示。当期純損益は378億円の赤字に転落した。都内で8月撮影(2014年 ロイター/THOMAS PETER)

[東京 7日 ロイター] - 東芝<6502.T>は7日朝、2015年3月期の連結決算を開示し、当期純損益が378億円の赤字(前年同期は602億円の黒字)になったと発表した。不正会計発覚前に1200億円の黒字を見込んでいたが、一部事業の撤退損や減損処理のほか、税金費用を計上。

また、2009年3月期から2014年4―12月期までの過年度の決算も訂正し、税引前利益の水増し額の累計は2248億円に確定した。

8月31日に予定していた15年3月期の決算の発表は、新たに10件の不正会計の調査が必要として7日まで再延期したが、期限の朝に間に合わせた。09年3月期から14年4―12月期の過年度の決算も訂正した。16年3月期の業績予想は、不正会計問題の影響が不透明として開示を見送った。

15年3月期は、不正会計を受けて事業の収益性を見直した。パソコン・テレビの一部撤退損を計上したほか、米国原子力案件と半導体事業で減損処理を実施。さらに税制改正で繰り延べ税金資産を取り崩したため、最終赤字に陥った。

売上高は前年比2.6%増の6兆6558億円(8月18日予想は6兆6600億円)、営業利益は同33.7%減の1704億円(同1700億円)、税引前利益は同25.1%減の1366億円(同1400億円)だった。

8月18日予想との差額は、新たに調査した10件の会計処理が原因。このうち6件で修正が必要と判断し、15年3月期の税引前利益を34億円押し下げた。

不正会計による過去6年9カ月の「利益水増し額」は、8月18日の予想では税引前利益で2130億円だったが、2248億円に確定した。当期純損益の過年度訂正累計額は1552億円だった。

同友会の小林喜光氏が指名委員長

同日、取締役11人のうち7人を社外とする新たな経営体制も発表。取締役会議長に資生堂<4911.T>の前田新造相談役を充てる。指名・報酬・監査委員会の3委員会は全員社外取締役で、小林喜光・経済同友会代表幹事(三菱ケミカルホールディングス <4188.T>会長)を指名委員会の委員長とする。

また、室町正志社長以外に未定だった社内取締役は、綱川智・上席常務、平田政善・前東芝テック<6588.T>CFO(最高財務責任者)が新たに就任し、牛尾文昭上席常務が留任する。

9月30日に臨時株主総会を開くことも発表。6月の定時総会で報告できなかった15年3月期決算と新たな経営体制の承認を得る。

 

(村井令二 編集:宮崎大 山川薫)

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