41歳でできた「初カノ」と結婚に至った彼の"勝因" 「奥手」だった東大卒男性が巡り合った最高の相手

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「舞子さんの誕生日だったので、夜景がキレイなホテルの部屋とディナーを予約しました。部屋で2人きりになったときに結婚の話を切り出そうと思っていたのですが、住む場所や仕事の話などがどんどん進んでしまって……」

舞子さんの話を「ちょっと待って!」と珍しく遮った健太さん。ここで一世一代の男気を発揮した。

「まだ正式に言っていなかったけれど、舞子さんと結婚したいです」

すでに結婚前提で話をしていた舞子さんの返事はもちろんYES。外食や博物館めぐりなどのデートが楽し過ぎてお互いの家に行ったことがないままに婚約が成立した。一人暮らしの部屋はそれぞれ引き払い、生活費折半の新居で集合。今は和やかな共同生活を始めている。

「お似合い夫婦」な2人

健太さんの母親は4年前に亡くなり、父親も2年前に他界している。父親の葬儀で喪主を務めた健太さんを親戚はひどく心配していたという。

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「結婚を報告したところ、叔父と叔母がとても喜んでくれました」

舞子さんの両親からは「2人は雰囲気が似ているね」と指摘されたらしい。そうでしょうか、と健太さんと舞子さんは首をかしげるが、そのしぐさがすでに似ている。

「お似合い夫婦」とは条件的に釣り合いがとれていることを指したりする。しかし、結婚した後に佇まいや笑い方が徐々に似てくるような夫婦のほうがこの言葉にふさわしい気がする。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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