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中学受験を「しない」勇気が必要なときもある 大人が無自覚に強制する「不安な現実」の苦しさ

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また、高校入試を頑張った子どもたちに、高校入学後も勢いがあるのは確かで、中高どちらのタイミングでも受け入れもある学校では、高校における学年上位は高校入試組が席巻していることも珍しくありません(もちろんそうでない高校もあります)。

高校入試で高い倍率をくぐり抜けて入った子たちは、親との二人三脚で中学受験を乗り越えた子どもたちと比べても、自らを律して勉強することに長けている子どもが多いですから当然です。

また、中高一貫校では公立中で習わない高校内容を先取りしたり織り交ぜたりしながら指導できるメリットがあるのですが、結果を見ると必ずしも公立を卒業した後に合流した子どもたちが不利だとは限りません。

受験勉強には「向き不向き」がある

私の新刊(2024年10月刊行)の『「学び」がわからなくなったときに読む本』の中で古賀及子さん(エッセイスト)と話したことなのですが、中学受験というのは率直に言って子どもたちによる「地頭競争」みたいなところがあります。「地頭」という言葉はセンシティブなので、私は子どもたちの前では使わないようにしていますが、だからといってそれはこの事実自体を否定することにはなりません。

実際のところ、中学受験というのは、大谷翔平選手や藤井聡太棋士はスゴイねと盛り上がるのと同じ感覚で、あの子は勉強ができてスゴイねと盛り上がる感じがあります。

だから中学受験というのは、受験に適性が高い子、受験を面白がれる子のためのものであるという一側面は否定できないでしょう。もちろんこれは、努力が新たな可能性を生むことを否定するものではありません。才能がない子はチャレンジしてもムダという話でもありません。しかし、受験勉強に向き不向きがあるのは間違いありません。

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