大谷翔平「自由がないのは気の毒」同僚ベッツ語る 邪魔されずに外を歩くこともできない立場にある

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──宿命といえば、最近はニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が追いかける本塁打記録と大谷選手が追う50-50のどちらのほうがすごいかという議論が熱く繰り広げられているが、ベッツ選手はどう感じている?(本記事の取材は9月上旬。現地時間9月30日時点で本塁打はジャッジ58本、大谷54本)

みんなもう比較するのはやめて、2人の偉大さに感謝すべきだと思うね。だんだん当たり前みたいになってしまっているけど、僕らが置かれている状況はすごいんだ。すごいことをやっている選手が2人もいる。

ジャッジが(2022年に自身が達成したシーズン62本のアメリカンリーグ記録を抜く)63号を打ったらめちゃくちゃかっこいい。ショウが50-50を達成したらめちゃくちゃかっこいい。どちらのほうがすごいとかない。

2人の偉業は本当に素晴らしいものだから、いいとか悪いとか比較をするよりも楽しんだほうがいい。だって、どうやったら63号が50-50よりすごいと言えるんだい? 逆もしかり。全く違うじゃないか。同じなのは両方とも素晴らしい偉業で、僕は両方とも達成してほしいと願っている。

そして僕は自分の子供たちに、パパは目の前でその瞬間を見られたよって伝えたい。だから見方を変えて、それぞれができる最高を存分に発揮してもらうような空間をつくっていこう。

2人ともアメージング。どちらも、誰も超えたことのない領域に行こうとしている。その瞬間を見ることができて、どちらも友達と呼べることが幸せだよ。

二刀流で復活する日

──大谷選手は来年には二刀流を復活予定だ。投手にも戻った場合、ドジャースにもたらす正と負の効果は何だと思うか。

負の効果は何1つないね。いいことしかない。(投手として)チームを助けることになるし、(打者として)今やっていることも引き続きやるんだから。彼が、ショウヘイ・オオタニとしての本領を発揮することになる。

──以前、ベッツ選手は自分の番組で大谷選手が二刀流で復活する日を休みにしたほうがいいと言っていた。

ああ、彼が初めて投げる日は、国民の休日にしたほうがいいね。間違いなく。世界中が彼の試合を見るだろうから。

「ニューズウィーク日本版」ウェブ編集部

世界のニュースを独自の切り口で伝える週刊誌『ニューズウィーク日本版』は毎週火曜日発売、そのオフィシャルサイトである「ニューズウィーク日本版サイト」は毎日、国際ニュースとビジネス・カルチャー情報を発信している。CCCメディアハウスが運営。

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