大谷翔平「自由がないのは気の毒」同僚ベッツ語る 邪魔されずに外を歩くこともできない立場にある
──大谷選手がライオンだったら、自分はどんな動物だと思う?
僕は鳥になりたいね。飛び回って、ロサンゼルスの渋滞に悩まされることなく好きなところに行きたい。でも野球をやっているときはチーターになりたいかな。脚が速かったら何でもできる気がするんだ。
自由がないのは気の毒
──ベッツ選手は2020年2月にボストン・レッドソックスからドジャースにトレードされ、同年7月にドジャースと12年という長期契約を結んだ。当時ドジャースがそれほどの長期契約をするのは珍しく話題になったが、そこまでコミットできるドジャースはどんな球団なのか。
ドジャースは勝ちたい球団。彼らは毎日、毎年勝ちたくて努力している。僕もそう。ドジャース以上にそれがうまい球団、勝つ機会をくれる球団はない。
──大谷選手も常に「勝ちたい」という言葉を口にしている。
ああ、僕らはいつだって勝つためにやっているからね。皆一緒さ。
──今日も大谷選手と何か話している姿を見たが、彼とチームメイトでいることは楽しい?
そうだね。彼とプレーするのはとても楽しいよ。
──先ほど大谷選手は普通の男と話していたが、さすがに突然の結婚報告には驚いた?
うーん、実際のところ、どっちでもいいんだよね。僕は彼が彼らしくいてくれればいいなとしか思っていない。
ただ、恐らく世界中が驚いたんじゃない? そういう意味で、ちょっとつらいなと思うのが、彼が結婚するのも大変、誰かに邪魔されずに外を歩くこともできない立場にあるということ。
自由がないのはしんどい。僕はそれをとても気の毒に思う。そこまで彼がすごいということだから、幸せなことなんだけど。
──ドジャース移籍で大谷選手の知名度は確実に上がった。
彼はスーパーに買い物にも行けない。ドッグパークに犬を連れて行きたくてもできない。どこへ行っても人が追跡してくるだろう? ただ愛犬や妻や両親と散歩したいだけかもしれないのに、それができない。
僕らにとっては普通のこと、当たり前だから感謝するのを忘れてしまっているようなことが彼にはできないんだ。仕方のないことではあるけど、かなりつらいことだと僕は思う。
──以前は、犬の散歩やスーパーへ買い出しにも行っていたようだが。
今はもう無理だよね。メディアが毎日、彼の家の前を張っているだろうから、行ける場所がない。世界で最高の選手でいることの宿命なんだろうけどさ。