大注目!テスラ「ロボタクシー」は世界を変えるか 「歴史に残るイベントになる」とイーロン・マスク氏

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9月26日には、抽選に当選した一部株主らに対してロボタクシー発表イベントの招待状が送付されたことが明らかになっている。同日、イーロン・マスク氏は「WE, ROBOT」と書かれたイメージ画像をXに投稿し「これは歴史に残るものになるだろう」と綴った。

まだ残る技術的な課題

テスラのAutopilotやFSD機能は、ロボタクシー発表会が予定される10月10日が迫る現在も、まだドライバーが運転に責任を持つADASの域を超えることができず、それらの機能を使用する際も、ドライバーはいつでも自分で運転できるように備えている必要がある。

運転支援機能のFSDを使用している様子(写真:Tesla)

テスラがロボタクシーを事業として展開するには、信頼性の高い自動運転技術を提供する必要がある。だが、上記のような現状では、それがいつ実現するのか、あるいは実現できるのかはまだわからない。9月10日に開かれた2024年第2四半期の決算報告では、マスク氏は投資家からの質問に対し、ロボタクシーがいつ展開できるようになるかは、技術の進歩と規制当局の承認次第だと述べていた。

したがって、10月10日にテスラがロボタクシーの発表イベントを開催しても、それがすぐに生産を開始し、事業開始が間近に迫っているという話にはならないと考えておく方が良さそうだ。

イーロン・マスク氏が話す将来の予定や期限に関する話には、多分に希望的観測が含まれていることが多い。テスラは2019年に開いたイベントで、特徴的なデザインの電気ピックアップトラックCybertruckを発表したが、その納車が開始されたのは、発表から4年を過ぎた今年1月のことだった。さらに言えば、Cybertruckと同日に発表された電気スーパースポーツカー、Tesla Roadster(2代目)は、いまだに市場に出る気配もない。

Tesla Roadster (写真:Tesla)
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