大注目!テスラ「ロボタクシー」は世界を変えるか 「歴史に残るイベントになる」とイーロン・マスク氏

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多くの専門家は、テスラのロボタクシーが実現するとしても、それは数年、場合によっては数十年先のことになるだろうと予測している。そしてテスラはイーロン・マスク氏の方針により、他社が周囲の様子を詳しく把握するために使用するLiDARのような技術を採用するのに対して、イメージセンサーや高性能なコンピューターと人工知能によって、人と同じように視覚的な情報から状況を判断する自動運転技術の開発を推し進めてきた。

ロボタクシーが新たな収益源に?

テスラの既存の自動運転技術であるAutopilotやFSDは、まだドライバーの手助けなしでは使うことができない。これらの技術を過信して運転操作を怠り、事故を起こして命を落としたドライバーもいる。アメリカ司法省をはじめとする規制当局は、こうした事故において、テスラの自動運転技術に何ができて何ができないかを巡り、投資家や一般消費者を欺いているのではないかとする調査を行っている。

だが、投資家の多くは長期的に見て、テスラの自動運転技術がこの電気自動車メーカーに巨額の利益をもたらすと信じているようだ。たしかにオーナーが車を離れている時間に無人タクシーとして副収入を得られるようになるのなら、それが人々がテスラ車を購入するための動機になるかもしれない。また、自動運転技術を他社にライセンス供与すれば、大きな収益源になる可能性もある。

年初来、テスラの株価は下降線をたどっていたが、マスク氏がロボタクシーを発表すると述べた4月下旬からは持ち直し、会社の時価総額は8000億ドルを超えている。これはトヨタの時価総額の約3倍だ。マスク氏は9月11日、Xへの投稿で、ロボタクシーの発表はテスラにとって、約8年前にModel 3を発表して以来の重要な瞬間になるだろうとの考えを述べている。 今回の発表イベントがテスラの株価をさらに押し上げるのか、穴の開いた風船のようにしぼませてしまうのか、世界が注目しているはずだ。

タニグチ ムネノリ ウェブライター

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たにぐち むねのり / Munenori Taniguchi

電気・ネットワーク技術者として勤務したのち、Engadget 日本版(閉鎖)でウェブライターとして執筆開始。以降、Autoblog 日本版(閉鎖)、Forbes JAPAN、Gadget Gate、Techno Edgeなどでグローバルなトピックを中心に執筆。得意ジャンルはIT・ガジェットからサイエンス、宇宙、自動車・モータースポーツ、音楽・エンタメ、ゲームと幅広い。

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