西武ライオンズ改革、広報部長の「シン・広報戦略」 窯焼きピザにロン毛商品、コラボイベントの裏

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赤坂修平
西武ライオンズの広報部長として、社内のスポーツ広報の改革「シン・広報戦略」を進める赤坂修平氏(写真は筆者撮影)
「スポーツ広報」の世界は独特だと言われる。現在、西武ライオンズで広報部長を務める赤坂修平氏は、かつて西武ホールディングスや西武グループ各社にて企業広報を担っていた。スポーツ広報独自の面白さや難しさとは。そして、赤坂氏が企業広報の経験を活かして確立した、西武ライオンズの「シン・広報戦略」とは──。

危機管理の企業広報で、広報の醍醐味を実感

赤坂氏は2000年、主にホテルやリゾート施設を運営するコクド(現在の西武・プリンスホテルズワールドワイド)に営業職で入社した。軽井沢72ゴルフ、大磯ロングビーチ、苗場プリンスホテルなどでの勤務を経て、2004年に広報室へ異動。最初の仕事は「プロ野球1リーグ制検討の“プロ野球再編”の記者会見」だったという。

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「想像を超える数のマスコミが押し寄せたことが、今でも忘れられません」

その後、西武鉄道の有価証券報告書虚偽記載が発覚して対応に追われる。以降はスキー場やゴルフ事業の企画、プリンスホテルの広報業務を担当し、西武グループとして広報機能を強化するタイミングで西武ホールディングス広報部に出向した。当時広報部長だった西山隆一郎氏(現:西武ホールディングス社長)から、広報の基礎をみっちり学んだという。

「危機管理の案件では広報の醍醐味を感じました。メディアの要望に応えつつ、どこまで情報を提供するか次第で、記事の内容が変わるわけです。記者からしても、全容を把握したうえで一部分を書くのと、部分的にしか理解していないことを書くのとでは“筆の持ち方”がまるで違いますし、結果として誤った記事になる場合もあります。危機管理の企業広報ではマイナス面を報じられがちですが、やり方によってプラスにも傾くことに気付かされました」

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