コンサルが使う「ロジックツリー」の正しい活用法 「創造的な仮説」を生み出すツールにもなる
①まずは「固定観念」を考える|例)ホテルとは整然とした場所である
②その「真逆」を考えてみる|例)ホテルが雑然とした場所だとしたら?
③それを具体化する|例)「ドン・キホーテのような魔境のホテル」「館内がアスレチックになっている冒険ホテル」
「固定観念」vs「真逆」
このように「創造型ロジックツリー×What軸」の勘所は②の「真逆を考える」です。「固定観念」に対して「真逆」を考えているので、そこから導き出されるアイデアは、必ず「固定観念を覆したもの」になります。
より理解を深めるために、もう1つ、ホテルの例を考えてみました。図65をご覧ください。こちらも頭の使い方は同様です。
①まずは「固定観念」を考える|例)ホテルとは至れり尽くせりの場所である
②その「真逆」を考えてみる|例)ホテルがすべてセルフサービスの場所だとしたら?
③それを具体化する|例)「スマホアプリを選ぶように、自分でサービスをカスタマイズできるホテル」「食材などを自分たちで用意して、キャンプライクに楽しめるホテル」
こちらも「固定観念」に対して「真逆」を考えているので、創造的な仮説になっているのではないでしょうか?
この方法で成功した例を2つ、挙げておきましょう(図66)。
1つ目はハーゲンダッツです。ハーゲンダッツは、かつて「アイスクリーム=低価格な子供のおやつ」が固定観念だった時代に、「アイスクリームは大人の贅沢」という真逆を持ち込んで成功した商品です。
①まずは「固定観念」を考える|例)アイスクリームは低価格な子供のおやつ
②その「真逆」を考えてみる|例)アイスクリームは大人の贅沢
③それを具体化する|例)「大人の贅沢のためのスーパープレミアムアイスクリーム」
今や「スーパープレミアムアイスクリームといえばハーゲンダッツ」というのは、多くの方の常識になっているのではないでしょうか?
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