「ストロング系」毎日10缶飲んでた男の驚きの出費 「さすがに、詰んでるな…」計算して天を仰いだ

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先立って公開した記事「1缶298円『未来のレモンサワー』脱安値化の適否 100円台のRTD市場に、アサヒの新戦力は定着?」でも指摘しているが、ストロング系の台頭は「安い」からにほかならない。

しかし、飲む量も桁が違うと、ストロング系のせいで生活が困窮してしまう可能性もある。そこで、本稿では筆者がアルコール依存症時代にどれほど、ストロング系に金を費やしてきたのかを振り返っていきたい。

大学時代は月に1万~2万円程度の出費だった

酒と出会うこととなる大学に通っていた当時の筆者は学費、家賃、光熱費は両親に出してもらう「激甘生活」を送っていたため、高額な出費はない。そして、卒業論文用に持っていた書籍や海外旅行代など、多額の金が必要なときは、マンガ喫茶で週に5回、1日9時間アルバイトして扶養から外れない程度に稼いでいたと思う。

しかし、文学部に通っていたため、貯金の仕方を理解しておらず、口座はだいたい1000円切っていた。そして、銀行口座というのは1000円以下だと出金ができないのである。そのため、現金は常に枯渇していた。仮に小銭がたくさんあればブックオフ、高円寺、神保町に行って、数百円の古本、CD、レコードをリュックサックに入るだけ購入してしまうため、部屋が好きなコレクションで溢れて喜んでいても、ずっと腹は空いていた。

また、酒に関していうと筆者が学生だった2010年代中盤、ストロングゼロはすでに存在していたが、実は学生の間でそこまで飲まれていなかった。宅飲みで調達される酒といえば、もっぱら第三のビールか発泡酒、サントリーの「ほろよい」、そしてモルソン・クアーズ・ジャパン(現在は白鶴酒造)の「ZIMA」だった。これが当時は「若者の酒」として親しまれていたのだ。

確かにZIMAはうまい酒ではあったが、アルコール度数は4.5%だったため、すぐに酔うことができない。前出の350ml缶のストロング系のアルコール度数は低くても7%のため、その力の差は歴然である。あと、200円は超えていたと思う。

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