「ストロング系」毎日10缶飲んでた男の驚きの出費 「さすがに、詰んでるな…」計算して天を仰いだ

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アルコール依存症はしょうがないにしても、糖尿病に関しては「家系(かけい)の問題だから」と家族に説明したが、烈火のごとく怒鳴り散らされた。それはそうだ。明らかに原因は自分にあることは、もちろんわかっている。

ちなみに、なぜわざわざ「家系(かけい)」とカッコ内に読み方を入れたかというと、この当時、友人にLINEで「絶対に家系のせいだって」と文章を送ったところ、「お前、毎日濃い味のラーメンばかりを食べていたら、それは糖尿病になるよ」と、横浜家系ラーメンなどの「家系(いえけい)」に間違われたからだ。今回も読み方を書かないと、余計な心配を読者にされてしまう。

断酒後も、ノンアル代で月に何万円も支出…

こうして、冒頭の話に戻るが、2022年にSONICMANIAと家に帰るまでに最後の酒を飲み干して、ぴたりとアルコールをやめた。

酔わない檸檬堂
仕事柄飲み会の機会も多いが、ノンアルコールを貫いている(筆者撮影)

あれから2年。一滴も酒を飲んでいない。先日の電気グルーヴのコンサートでもドリンクチケットは、レッドブルと交換してサッと飲んで、スタンド席に入る前にゴミ箱に捨てた。

おかげで、γ-GTPもHbA1cも平均値に戻ったが、やはり腹が水分でたぷたぷでないと、夜は眠れない。そのため、今でも毎晩ノンアルコール飲料を就寝前に5缶飲み干すようになったのだから、出費の面からするとあまり大差ない。

また、かつては日中でもストロング系を飲んでいたが、それが今は2リットル分の炭酸水に変わったため、少しは安くなったが、そもそもストロング系自体が安いので、これもそんなに変わっていない気がする。水を飲めという話だが、少しでもあの頃に飲んでいたものに近い炭酸がほしいのだ。

ノンアル缶の写真
アルコール依存から、現在は糖質依存気味に。毎晩、ノンアル缶を積んで1日を終えている(筆者撮影)

ところが、今度は断酒したことによる"弊害"が、筆者の体に現れるようになったのである。(後編:「ストロング系1日10缶男」断酒後に体に起きた事 アルコールから離れても、一件落着とはならずに…に続きます)

千駄木 雄大 編集者/ライター

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せんだぎ・ゆうだい / Yudai Sendagi

編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。奨学金、ジャズのほか、アルコール依存症に苦しんだ経験をもとにストロング系飲料についても執筆活動中。奨学金では識者として、「Abema Prime」に出演。編集者としては「驚異の陳列室『書肆ゲンシシャ』の奇妙なコレクション」(webムー)なども手掛ける。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)。原作に『奨学金借りたら人生こうなる!?~なぜか奨学生が集まるミナミ荘~』がある。毎月、南阿佐ヶ谷トーキングボックスにて「ライターとして食っていくための会議」を開催中。

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