「ストロング系」毎日10缶飲んでた男の驚きの出費 「さすがに、詰んでるな…」計算して天を仰いだ
そのため、筆者はZIMAに興味を持たずにビール、発泡酒、第三のビールばかりを飲んでいた。しかし、自分がかなり酒に強い体質でいくら飲んでも酔わないことを知る。そして、酔っていないと卒業や就職など将来への不安にさいなまれていき、徐々に飲酒量が増えていく。そうなってくると、「ビールもどき」を2〜3缶飲んだところで、次第に酔うことができなくなってきたため、「500円以下」で「出来上がることのできる」酒を模索した。
瓶ビールの大瓶、ペットボトルに入った焼酎のミニボトルを2本、あるいは業務用スーパーで買った謎のウイスキー……。結果、700円程度でアルコール度数37.5%の韓国のギルビーというメーカーの350mlのウォッカを2日に分けて、ラッパ飲みするようになった。
当時は寝坊のために朝食は食べず、昼は300円くらいの学食、夜はコンビニかオリジンで500円以下の弁当を購入していたため、食費に驚くほどの金は使っていなかった。
そして、大学生はなにかあれば飲み会、宅飲み、コンパである。いくら、食べ飲み放題3000円でも震えるような金額だったため、元を取るために金の蔵でも浴びるようにビールもどきを飲んだ(余談だが、金の蔵は今、都内で池袋の1店舗を残すのみになっている)。
結果、大学生の頃からすっかり大酒飲みだ。しかし、就職活動をしていた時期は本当に飲まないと夜は不安で眠れないほどだった。なぜか、酒飲みは将来を心配しがちなくせに、体を壊す量のアルコールを摂取するのである。
社会人になると酒代で生活が逼迫するように…
とはいえ、大学生の稼ぎなんてタカがしれている。本格的に酒で月々の飲食代が圧迫され始めたのは、ストロング系を飲み始めた社会人中盤からだ。
無事に希望していた仕事に就けたものの、あまりの激務で仕事が終わって深夜に帰ったらアルコールを過剰摂取しなければ、ストレスで腹の中がチクチクしていた。それをYouTubeで海外のハードロックバンドのロックフェスの動画を見ながら、アルコール度数の強いストロング系と、タールの重いタバコ、カロリー山盛りの濃口の弁当を口にすることで気持ちを落ち着かせていたのである。
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