三谷幸喜「5年ぶり新作」に入り交じる期待と不安 「スオミの話をしよう」は傑作となるか、酷評か

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撮影スタイルから、舞台演劇的な芝居演出、映像作品としての見せ方まで、三谷監督が舞台演劇に寄せることにこだわった映画作りへの挑戦が、結果として、こういう作品になった。

人によって評価が分かれそうな作品

一方で、クセが強い作品でもある。一般的な映画よりも、人によって感じ方や評価が大きくわかれそうな映画でもある気がする。

そういえば、酷評された『ギャラクシー街道』も演劇的な映画だった。もしかすると、似ていると感じる人も少なくないかもしれない。

いずれにしても今年の話題作になることは間違いない。エンターテインメントシーンを牽引するクリエイター・三谷幸喜監督の思いが詰め込まれた最新作は、自分の人生を豊かにするためにも、世の中の話題に取り残されないためにも、鑑賞する意味のある映画だ。

武井 保之 ライター

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たけい・やすゆき / Takei Yasuyuki

日本およびハリウッドの映画シーン、動画配信サービスの動向など映像メディアとコンテンツのトレンドを主に執筆。エンタテインメントビジネスのほか、映画、テレビドラマ、バラエティ、お笑い、音楽などに関するスタッフ、演者への取材・執筆も行う。韓国ドラマ・映画・K-POPなど韓国コンテンツにも注目している。音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク系専門誌などの編集者を経て、フリーランスとして活動中。

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