ユニクロができていない「基本中の基本」 セミオーダーシャツに大問題が隠れていた
胸囲や腰回り、首回り、裄(ゆき=首の背面中心から肩を通り袖口までの長さ)は人によって千差万別。細めか太めかということも加味すると、SMLなどの既製サイズでの対応には限界があります。この点、ユニクロの「きれいめシャツ」は生地と色を別にして、169通りのサイズパターンから、お客の好みの1枚を選べます。しかも価格は既製品と同じ2990円(税抜き)です。
実際にお客がこれを買おうと思ったら、ユニクロのオンラインストア上で、「レギュラー」「スリム」のいずれかのシルエットを選び、胸囲と腹囲から割り出したSMLのいずれかのボディサイズを選択。さらには首回りと裄丈を入力して、最後に生地や色を決めて注文します。早ければ注文日の翌日、ないしは2~5日前後で自宅に届きます。今のところは国内だけの取り組みとなります。
重要なポイントは、お客が「自分にとって最適なサイズの1枚を自分で選んで注文・購入する」ことにあります。ただ、オンラインストア上には、個人での採寸方法も写真入りの解説案内もありますが、素人が専門的なサイズを測るのは難しい。
スタッフの採寸サービスに問題あり
そうなると、お客はリアルなユニクロ店舗に頼りたくなります。実際、ユニクロ各店舗にある「きれいめシャツ」の店内POPには、「スタッフによる採寸サービス実施中」という表記がなされています。
問題はここです。実際は店によって採寸の対応がバラバラなのです。筆者は今回、東京都内のユニクロを5店舗回って「きれいめシャツ」のための採寸をスタッフにお願いしてみました。すると、店によって計測姿勢や計測場所、サイズの記入用紙はほとんど統一されていないことがわかりました。計測値にも大きなバラツキがあります。
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