100%のパッションがあれば何でもできる、99%ではダメだ--吉田潤喜・ヨシダグループ会長兼CEO
目の前の扉がパターンとしまってしまったとき、周りを見回してみよう。必ずどこか別の扉が開いているのだ。
アメリカは敗者復活の国。むしろ、これまで一度も失敗したり、危機に陥ったりしたことのない人間や企業は信用できないと言われるくらい。失敗から、必死になってはい上がってきた人間は強い。
自分も、会社のためを思って行動して失敗した社員は絶対にクビを切ったり、窓際に追いやったりしない。そんなことをしたら、誰もチャレンジしなくなってしまう。
--著書でも、「やってやるぞ!」というパッションの重要性を強調されていましたね。
100%のパッションがあれば、何でもできる。99%ではダメ。たとえ1%の違いであっても、実質的には100とゼロだ。その1%に甘えがある。
「あの人が助けてくれなかったから」「不景気だったから」。みんな言い訳だ。ビジネスは生き馬の目を抜く世界。1%の甘えでもあれば、失敗してしまう。
日本の大学生と交流を持つ機会もあるが、自分の話を聞くと熱くなる、燃えると言ってくれる。「いま追い求めている夢が、本当に自分に合っているのか、正しい選択なのかわからない」という質問を受けることがあるが、答えはいつも同じ。
「その夢を実現するために死ぬ気で頑張れるか、自分の胸に聞いてみなはれ」
無責任かもしれないが、必死になって走れば何とかなる。自分はそうして4回の倒産の危機を乗り越えてきた。