三菱自はモーターショーで12年市販予定の世界戦略車とPHVコンセプトカー披露

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三菱自はモーターショーで12年市販予定の世界戦略車とPHVコンセプトカー披露

12月3日から東京ビッグサイトで一般公開が始まる「東京モーターショー2011」。三菱自動車ブースの目玉は、世界戦略車と位置づけるグローバルスモール「ミラージュ」(上写真)と、電気自動車(EV)で先駆している技術を活かし、開発を続けるプラグインハイブリッド(PHV)のコンセプトカーだ。

世界初披露の「ミラージュ」は、三菱自が新興国市場を中心とした世界戦略車の開発に注力するという中期目標を具現化した車だ。特徴は何といっても高い燃費性能。ダイハツやスズキの新型軽自動車が相次いで1リットルあたり30キロメートルの燃費を実現する中、ミラージュは普通車で1リットルあたり30kmを目標燃費と設定。多岐にわたる軽量化や徹底的なフリクション(摩擦)低減を施した新型エンジンの効果が発揮される。
 
 「ミラージュ」の生産は全量をタイで行う。三菱自にとって世界生産の2割を占めるタイは世界戦略において重要な拠点だ。販売もタイをはじめASEANを中心に12年春にスタート、日本市場への投入は12年夏を予定している。洪水被害があったタイのラムチャバン工場は、11月14日には2直フル稼働で再開。現在隣接地に建設中の新工場も、計画通り来春の稼働を見込む。洪水被害によって「ミラージュ」の生産、販売が遅れることはなさそうだ。

一方、今回、コンセプトカーとしてPHV「PX−MiEV2」を出品した。コンセプトカーとしての位置づけだが、益子修社長は12年度中に市場投入する意向を示している。「われわれが量産しているEVのいい部分をいかに伸ばすか、その答えの1つがPHVの開発だった」(開発担当者)。「i-MiEV(アイミーブ)」などEVで先駆している三菱自だが、航続距離などEVの課題を克服する必要性を強く認識している。

そこで、あくまでEVを主軸としながら、航続距離の克服ツールとしてハイブリッド技術を取り入れることでPHVの開発に至ったワケだ。まずは日本市場に投入、その後、世界各国でのニーズを見極めながら海外展開を検討していく。



プラグインハイブリッド(PHV)のコンセプトカー


(又吉龍吾 撮影:尾形文繁 =東洋経済オンライン)

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