マスプロ電工の苦悩と再挑戦

地デジ特需後に非上場化

地デジ特需後に非上場化、マスプロ電工の苦悩と再挑戦

「あ~ん、見えすぎちゃって困るの~」──こんな歌が流れるテレビコマーシャルを覚えている読者も多いかもしれない。アンテナ、チューナー、ブースターなどテレビ受像関連機器で国内40%前後のトップシェアを誇るマスプロ電工が、1970年代に盛んに流していたコマーシャルだ。そのマスプロが大きな転機を迎える。MBO(マネジメントバイアウト)を成功させ、12月16日に上場廃止となるのだ。

マスプロの業績は最近まで絶好調だった。今年7月24日の地上波放送のデジタル完全移行(東北3県を除く)まで続いた「地デジ特需」が強烈な追い風となったためだ。

地デジで最高益だが 山高ければ谷深し

300億円台前半で推移していた売り上げは2010年3月期に349億円、11年3月期には448億円へと急拡大。09年3月期には6億円だった営業利益も、10年3月期に17億円、11年3月期に51億円と驚異的な成長を記録した。

四半期ごとの売り上げ、営業利益を見ると、テレビ受信用の共聴施設や集合住宅の改修が加速した10年度第3四半期が大きなピークとなっていることがわかる(グラフ参照)。こんな急成長を遂げた直後に、なぜ非上場化するのだろうか。

 

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