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ルネサスが先行 「半導体&電池インド生産計画」 誘致を急ぐ日印政府とメーカーの間に温度差も

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誘致急ぐ日印両政府と半導体・電池メーカーには温度差も。

経済産業省の看板
(写真:kash* / PIXTA)

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世界一の人口を抱え、GDPで世界3位になることが確実視されるインド。日本企業はこの国とどう向き合えばよいのか。本特集では、インドの実情とビジネスのヒントを徹底リポートする。

「すでに情報収集を始めた。半導体メーカーが行けば、われわれも進出したい」──。

関東のある半導体製造装置メーカーの関係者は、インドでの事業展開に向けて調査を進めていると明かした。関西で半導体関連事業を手がける別の上場企業も、「将来的にインドでの事業展開を加速したい」(関係者)と意気込む。

すでに動き出した企業もある。自動車向け半導体メーカー大手のルネサスエレクトロニクスは社長肝煎りのインド開拓プロジェクトを進めている。今年3月に現地企業などとの合弁で、半導体の組み立てや検査を行う後工程の工場を立ち上げるとすでに発表している。

中国の台頭に対する強い危機感

インドがここにきて半導体関連各社の注目を集める背後には、日本とインドそれぞれの政府の思惑がうごめいている。

昨年7月には当時の西村康稔経済産業相がデリーを訪問。半導体のサプライチェーン強化に向けて、日印両政府が協力していく旨の覚書を交わした。その後も日印間で要人の往来が続くなど、活発な動きを見せている。

経済産業省がインド政府との連携を加速している背景には、中国の台頭に対する強い危機感がある。

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