インドのスタートアップ企業を取り上げる「Plus91 Times」編集長が、「スタートアップ大国」インドの注目企業を紹介する。
インドのスタートアップエコシステムは世界トップクラスといわれている。日本には10社程度しかないユニコーン企業(未上場で企業価値10億米ドル以上の新興企業)の数は、なんと115社もある。
なぜインドはスタートアップ大国になれたのだろうか。
1つ目は科学技術に力を入れてきたことだ。ネルー初代首相が掲げたのは「頭脳立国」。その象徴として1951年に設立されたのがインド工科大学(IIT)だ。インドの理工学系高等教育機関の最高峰で、グローバル企業を率いるような人材を輩出してきた。
2つ目は英語話者の多さ。コンピューター産業黎明期の60年代から、米国や英国に英語が堪能なエンジニアを派遣したり、ITサービスを輸出したりしてきた。
3つ目が社会課題の多さだ。各所に非効率や不便が残っている。社会課題を解決したいと若者たちは次々に起業し、イノベーションを起こす。その際には雇用を生むため、失業問題を解決したい行政府も起業は歓迎だ。
インド経済を変革する新興企業10選
下表は、私が編集長を務める「Plus91 Times」が注目するスタートアップ企業10選だ。
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