60〜70歳までの「資産形成期」に何に投資するか まずは60歳までに500万円の投資資産を作る

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500万円の運用では、70歳までの10年間で800万円、1000万円などと、老後資金を増やすことを目指します。

係数表
(画像:『60歳からの新・投資術』より)

縦の列には運用年数、横の行には運用利回りをとっています。投資資産の金額に係数をかけると、資産がいくらになるかがすぐ計算できます。たとえば、運用利回り5%で10年間運用ができた場合、500万円が「×1.629」で814.5万円になる、というわけです。

70歳までにその資産を増やす①──投資で増やす基本戦略

60歳以降は、60歳までに用意した投資資金を投資に回しつつ、70歳までの勤労収入の一部(毎月1万~5万円程度)の積立投資を10年間続けて行うのが基本戦略です。

仮に10年間、積立投資をした場合、資産総額がいくらになるかをまとめたのが、図表3です。

縦の列には毎月の積立金額(1万円単位)、横の行には運用利回り(1~7%)をとっています。縦と横の交わるところにある金額が「毎月の積立金額が◯万円・運用利回りが△%だった場合の資産総額」です。

早見表
(画像:『60歳からの新・投資術』より)

運用利回りと言われても、どの金融商品に投資をすると、どのくらいの運用利回りが得られるのかイメージがわきにくいかもしれません。

IMFが半年に1度発表している「世界経済見通し(World Economic Outlook)」(2024年4月)によると、リーマンショックのあった2009年やコロナショックのあった2020年などは一時的に成長が鈍化していますが、それ以外の年を見ると、世界経済はおおむね年3~4%程度ずつ経済成長しています。

フランスの経済学者トマ・ピケティ氏は著書『21世紀の資本』の中で過去200年以上のデータ分析の結果「r(投資のリターン)>g(経済成長率)」という不等式が成り立つことを発表しました。

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