日本撤退の英大手スーパー「テスコ」、店舗争奪戦がヤマ場? 買い手候補にはセブン、イオンにドンキの名も

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日本撤退の英大手スーパー「テスコ」、店舗争奪戦がヤマ場? 買い手候補にはセブン、イオンにドンキの名も

日本から事実上撤退を表明した英国最大手スーパー、テスコ。同社の国内店舗の受け皿候補として、セブン&アイ・ホールディングスなど、5社が残った模様だ。早ければ年内とみられる2次入札に勝ち残り、優先交渉権を得るのはどこか。

海外事業のテコ入れを進めるテスコは、今年8月31日に日本事業売却を発表。2003年6月に小型格安スーパー「つるかめランド」などを経営するシートゥーネットワークをTOB(株式公開買い付け)で買収して以来、8年間の日本展開にピリオドを打つ。

国内の店舗数は129店。テスコのほか、「つるかめ」の看板を残す店が多い。店舗面積は70~800平方メートルとさまざまで、しかも半数近くが赤字のため、当初から買収交渉は難航が予想されていた。

が、ゴールドマン・サックスとみられるアドバイザーを通じて10月に行われた1次入札には、10社近くが参加。結果は公表されていないが、関係者によれば「通過したのはイオン、セブンに加えドン・キホーテ、トライアルカンパニー、スギホールディングスの5社」という。

イオンは手薄な首都圏で小型スーパー「まいばすけっと」の多店舗化を加速しており、傘下コンビニのミニストップに適した立地もありそうだ。

セブンはセブン−イレブン店舗が主体となりそう。同社は加盟店(FC)ビジネスのコンビニでチェーン本部を鞍替えするような再編には慎重だが、直営の小型店なら話は別。コンビニには大きすぎる「テスコエクスプレス」などのスーパー業態の店は、都市型小型店舗「イトーヨーカドー食品館」に衣替えもありうる。

ドン・キホーテはディスカウントストアを出店しているが、ドラッグストアと雑貨中心の小型出店も試行している。

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