令和を生きる「40代の男性」求められる"強い覚悟" 「老境の一歩手前」と見なされた時代は終わった

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本稿を読んでいる40代は丸ごとすっぽりハマっていることになります。

思い描いたコースにうまく乗れないままキャリアの節目である40代を迎え、今後の50代、60代へ向けて戦いながら日々を過ごしている方も少なくないことでしょう。そう考えると、40代が「安定の世代」とばかりは必ずしも言えないかもしれません。

40代には自己を「アップデート」する機会がある

そういう40代が、これからの自分の心の軸をどこに置いていくべきなのか、社会人としてのスキルをどう向上させ、ひいては1人の人間としてどのように教養を高めていくのか。

『40代から人生が好転する人、40代から人生が暗転する人』(宝島社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

実は40代とは、他の世代と比べてより高い緊張感と強い覚悟を持って生きていかねばならないのかもしれません。

54歳の磯野波平さんが定年まであと1年、といった時代とは違い、もはや定年は65歳から70歳へ延びようとしています。となれば、令和の40歳にはまだ25年以上、四半世紀を超える勤め人としての時間が残されていることになります。

とはいえ、年数だけこなせば給与が上がる時代は終わりつつありますし、もとより非正規雇用であれば年功賃金も無縁の世界です。

今の立ち位置に見切りをつけて転職を考え、新たなキャリアデザインを描いて自己をアップデートしようと模索している人もいることでしょう。その可能性がまだ十分に残されているのが40代ということでもあります。

齋藤 孝 明治大学教授

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さいとう たかし / Takashi Saito

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。ベストセラー著者、文化人として多くのメディアに登場。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社)、『読書力』(岩波書店)、『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)、『質問力』(筑摩書房)、『語彙力こそが教養である』(KADOKAWA)、『読書する人だけがたどり着ける場所』(SBクリエイティブ)ほか多数。著書発行部数は1000万部を超える。

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