女子アナ「体臭批判で炎上」よりキツイ最大の痛恨 超人気番組に出演も、炎上を追い風にできず…
ネットメディア編集者を長年していると、しばしば「よく燃える人」がいることに気づく。いや、気づいているのは私だけではなく、読者の多くも同様だろう。「また炎上してる」と、ネットニュースの常連になっている人物は少なくない。
しかし、その多くは、「もともとの知名度に、炎上要素が掛け合わさった人物」だ。技術なりセンスなりに裏付けられて、影響力は生まれてくる。そして、こうした人物は、炎上を売りにしなくても、生き延びられるスキルや、一貫したスタンスを持っている。
一般的に「炎上で有名になった」と思われている人物も、よく調べてみると、炎上発言そのものが人気の起爆剤になったケースは珍しい。そもそも「通常運転」でファンが付いていて、そこに炎上きっかけで知った人々が加わり、ファン層が広がったに過ぎないのだ。炎上があってもなくても、遅かれ早かれ注目されていた人物であることは、往々にしてある。
わかりやすい事例が、元プロゲーマーで配信者のたぬかなさんだろう。ネット上で大炎上し、所属チームから契約解除された。しかしその後も毒舌配信者として、一貫したスタンスを取っており、逆に彼女の支持層を広げている。
炎上と言うと「人生の終わり」といったイメージを持たれやすいが、決してそうではなく、インフルエンサーなど影響力が必要な職業では、逆に、知名度アップの追い風になるケースも少なくないのだ。
最初の場に生配信を選んだのは、賢明な判断だったが…
SNSを発火点とした炎上は、毎週のように起きている。気がつけば、新たな「やらかしてしまった人」が登場し、そちらに目が向いてしまったが最後、すぐさま「そんな人もいたなぁ」となる。だからこそ、言い方は悪いが、注目されているうちに、イメージ定着につながる一手を打つのが有効だと思うのだ。
その点で、最初の場としてReHacQの生配信を選んだのは、賢明な判断だったと言える。大きな番組の「1コーナー」としての編集を前提としたキー局の番組よりも、さほど「尺」を気にせずにすみ、かつ1対1で話せるYouTube対談の方が、セルフブランディングする上で、見え方をコントロールしやすいためだ。
今回の配信は「匂いケア講座」と題していたが、あくまで川口さんは「匂いにまつわる発言で炎上した人」であって、「匂いのプロ」ではない。つまり専門知識を問われるわけではなく、極端な話をすれば、「画面に出た時点で役割を果たした」と言える。
となれば、残りのほとんどの時間は、今後へのアピールに使える。終始けなげに振る舞うか、それとも、さらに火に油を注ぐか……。
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