「小泉進次郎首相」誕生へ森氏や菅氏が動くワケ 「自民党をぶっ壊す」の小泉旋風再来はあるのか

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小泉氏は父の秘書を経て、自民党が政権を追われる惨敗を喫した2009年衆院選で初当選。その後、党青年局長や筆頭副幹事長などを経て、38歳だった2019年に第2次安倍政権の環境相として初入閣し、後継の菅政権でも再任されて、「未来の首相候補」としての地位を固めた。もちろん、初当選時から抜群の知名度を誇ってきたこともあり、最近の各種世論調査の「次の首相にふさわしい政治家」でもトップスリーの常連だ。

「すべては自分で決めるのは当たり前」と強調

その小泉氏は8月9日収録のラジオNIKKEIのポッドキャスト番組で、「(父親には)仕事上の判断をいちいち仰がない。歩みを進めるも引くも自分で決めるのは当たり前」としたうえで「どういう総裁選になるべきかをさまざまな議員と意見交換する中で、(答えは)おのずと出てくる」と総裁選出馬の可否は自らが判断する考えを強調した。

小泉氏の父・純一郎氏が劇的な勝利を収めたのは2001年4月の総裁選。当時の森首相が失言や危機管理の不手際などで内閣支持率が10%を割り、退陣表明に追い込まれた際、森派(清和会)を離脱して総裁選に出馬した純一郎氏は、「自民党をぶっ壊す」と叫んで党員・党友だけでなく国民の心もわし掴みし、党員・党友らによる予備選で大勝して、3度目の挑戦で総裁の座を射止めた。

今回、岸田政権が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題や巨額裏金事件などで、強い逆風にさらされたことで、内閣支持率が「3割以下の危険水域」に低迷しつづけている政治状況は、当時の森政権とも重なる。しかも、来年夏には参院選が控え、来年10月には衆院議員の任期満了を迎えることから、「選挙の顔」として小泉氏に期待する声が高まるのは当然でもある。

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