東洋経済オンラインとは
ビジネス #自動車最前線

博報堂×三菱「NOYAMA」はアウトドア新風なるか 単なるレンタルでない次世代プラットフォーム

8分で読める
2/4 PAGES

では、なぜいまNOYAMAなのか。同社の久保田和拓社長に、真正面から質問をぶつけてみた。まずは、会社設立の経緯から。

NOYAMA社長の久保田和拓氏。幼少期からボーイスカウトなどアウトドア経験豊富な人物(写真:三菱自動車工業)

もともとは、三菱本社の新規事業開発・VC(バリューチェーン)推進本部での新規事業開発から生まれた発想だ。

同本部は2023年1月に準備室として始まり、同年4月に本部が正式に立ち上がった。命題はいたってシンプル。新たな収入源としての新規事業拡大である。

「三菱らしさ」に対する新たな取り組みを模索する中、博報堂からも提案があったアウトドアを「新しい視点」で捉える事業を検討。市場における需要調査を重ねたうえで、事業化のGOがかかったという。

ただし、「三菱が行う単なるプロモーション事業ではなく、独立した新会社としての持続的な事業化」が条件だった。こうして誕生したのが、株式会社NOYAMAである。 

同時期に立ち上がったEVNIONという存在

社名の由来は、「原っぱや野山を駆け回った子どものころの原風景を想起し、そのような原風景への回帰や自然の中での冒険を求める人々へ、豊かなアウトドアの時間や新たなアウトドアの体験価値を提供すること」からだという。

NOYAMAのキャッチコピー、キャッチフレーズには「冒険」や「自然」といった言葉が並ぶ(写真:三菱自動車工業)

文面だけを見ると、いかにも広告代理店が考えたプロモーションという印象を持つ人がいるかもしれない。

だが、高度成長期から現在までの日本社会の変遷と、全国各地が直面している次の時代に向けた社会変革の必要性が問われている現状に、筆者の人生を重ね合わせてみると、NOYAMAの由来がなんとなくわかるような気がする。

さらに興味深いのが、NOYAMAとほぼ同時期に新規事業開発・VC推進本部が需要調査を行い、結果的に新会社設立に至った事案が、もうひとつあることだ。それをEVNION(イブニオン)という。

こちらは、三菱に加えて三菱商事と三菱ふそうトラック・バスが連携する、EV総合サービスのオンラインプラットフォーム事業で、イブニオン株式会社を設立している。

次ページが続きます:
【新しい事業を創出してのチャレンジが始まった】

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象