大企業ほど社長の「言葉が軽くなる」根本理由 「今の会社にとどまる」とヤバいかも・・・
「仕事にありつけない」なんていう事態は、職場や仕事を慎重に選びすぎているから起きることと言ってもいい。「独立のために経験を積む」ぐらいに考えれば、つなぎの仕事は得られるはずだ(実際、有効求人倍率はここ10年、1倍を超え続けている。つまり求職数を求人数が上回っている)。失業率という統計は、「人と仕事をうまく結びつけられていない結果の数値」ぐらいに思っていればいい。
それでも、上司や社長は、あなたに「会社をやめたら食いっぱぐれるぞ」と脅してくる。
なぜか。
それは、上司や社長こそ、あなたがいなくなると困ってしまう当の本人だからだ。
そう。彼らは仕事をしていない、あるいは会社の役に立っていない可能性がある。
最も仕事をしないのは、社長
例えば、あなたの会社の上司は、具体的にどんな仕事をしているだろうか。社長はどうか?
偉そうに指示をしているが、自分は何か中身のあることをしているのか、考えてみてほしい。
おそらく、仕事をしている上司や社長は、部下や社員から陰口を叩かれるようなことはほとんどないはずだ。
威張り散らしている上司は、総じて危険である。指示ばかり出して、会議で怒鳴り散らして、実は自分は何もしていないことが多い。経営陣から言いつけられたノルマを、下に押しつけているだけだ。
で、社長はどうなのか。
私は日経グループの記者になってから35年ほど「会社」を追い続けてきた。
もちろん、会社を牽引する「能力の高いトップ」はいる。だが、その数は極めて少ない。言わば「絶滅危惧種」である。
一方、「仕事をしない社長」が増殖を続けている。
考えてみれば、「社長」になることは、社員になるよりも簡単かもしれない。
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