西日本で新たに新幹線が走るのはここだ! 特急列車の運行本数を基に独自予想
四国横断新幹線のルート上に位置する瀬戸大橋は新幹線の建設に対応済みだ。必要とあらば、在来線の本四備讃線の西側に新幹線の線路を敷設できる。
本州-四国間、四国-九州間の橋梁、トンネル区間を別として、JR四国管内となる区間は高徳線系統の高松-徳島間、そして予讃線系統の高松-宇多津-新居浜-伊予西条-今治-松山-宇和島間だ。並行する在来線の特急列車の状況を見ると、本数は予讃線系統の高松-宇多津間の50本、総連結両数は同じく新居浜-伊予西条間の248本がそれぞれ最も多い。
高松-宇多津間では輸送力の行き詰まりがうかがえるものの、総連結両数は126本に過ぎない。補足すると、高松-宇多津間での主役は特急列車ではなく岡山-高松間を結ぶ快速「マリンライナー」であり、本数は75本、総連結両数は344両だ。この列車の数値を加えると、本数は125本、総連結両数は470両となり、新幹線の建設を検討してよいかもしれない。
一方、四国横断新幹線は、並行在来線となる特急列車の本数、総連結両数を挙げると、岡山-宇多津間では58本、238両、高松-宇多津間は四国新幹線の項で説明したとおり、土讃線系統宇多津-高知間では32本、110両である。
岡山-宇多津間は例によって快速「マリンライナー」の本数、総連結両数を加えておこう。すると、133本、582両となる。在来線の輸送力が行き詰まりを見せていることは明らかで、前項の高松-宇多津間と合わせ、岡山-高松間での輸送力の行き詰まりは新幹線によって解決されるであろう。
JR九州の新たな新幹線計画は
管内で計画されている未開業の新幹線は九州新幹線新鳥栖-武雄温泉間、四国新幹線の大阪市-大分市間の一部、東九州新幹線の福岡市-大分市付近-宮崎市付近-鹿児島市間、九州横断新幹線大分市-熊本市間である。四国と九州との間を橋梁またはトンネルで通過しなければならない四国新幹線の建設は非現実的であるので必要性の判断は省き、残りの新幹線について論じていこう。
長崎・佐世保線系統は特急列車の本数、総連結両数が全国有数の数値を記録した。2022年の開業を目指す武雄温泉-長崎間に対応する肥前山口-諫早-長崎間のうち、諫早-長崎間では特急列車が51本、324両という状況であり、九州新幹線は在来線の輸送力不足を解消する切り札となるであろう。
特急列車の本数、総連結両数は未着工区間でさらに増す。特に鳥栖-佐賀間では91本、541両であり、いますぐにも新幹線が必要と思われる。
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