西日本で新たに新幹線が走るのはここだ! 特急列車の運行本数を基に独自予想
計画では新鳥栖-武雄温泉間ではフリーゲージトレインの車両が長崎線、佐世保線に乗り入れ、フル規格の新幹線となる博多-新鳥栖間、武雄温泉-長崎間を通じて、博多-長崎間のルートを形成する予定だ。しかし、新幹線と在来線とで異なる左右のレールの幅に対応したフリーゲージトレインは構造が複雑で、実用化は間違いないとしても現業部門では保守に手を焼くであろう。新鳥栖-武雄温泉間もフル規格の新幹線を建設することとしたほうが、結局は安上がりといえそうだ。
九州横断新幹線の可能性
小倉-大分-宮崎-鹿児島中央間というルートが予想される東九州新幹線は、小倉-大分間を早急に建設すべきであると考えられる。何しろ、日豊線系統の小倉-柳ケ浦-中津-大分間のうち、小倉-柳ケ浦間では特急列車の本数が68本、総連結両数が448両、柳ケ浦-中津-大分間でも60本以上、430両以上という数値を記録しているからだ。
不思議なことにこれだけ特急列車が運転されていながら、日豊線小倉-大分間は全区間が複線ではない。立石(たていし)-中山香(なかやまが)間、杵築(きつき)-日出(ひじ)間が単線のままだ。特急列車以外の列車があまり運転されていないからという理由のほか、うがった見方をすると、いずれ予定される新幹線の建設を見越し、二重の投資を避けるためにJR九州はあえて複線化に着手していないともいえる。
九州横断新幹線のルートは不明ながら、必要性の見極めは久大線系統または豊肥線系統の特急列車の本数、総連結両数でとなるであろう。両者のうち、本数が多いのは豊肥線系統で8本、総連結両数が多いのは久大線系統で18両と、どちらも在来線で十分という数値である。
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