ニューヨークダウが急反発し241ドル高 バフェット氏の大型買収などを好感

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 8月10日、米国株式市場は急反発、ダウ平均株価は200ドル以上値上がりした。ニューヨーク証券取引所で7月撮影(2015年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 10日の米国株式市場は急反発、ダウ平均株価は200ドル以上値上がりした。著名投資家のウォーレン・バフェット氏による大型買収に加え、エネルギー・素材株の上昇が相場の押し上げ要因となった。

銅価格が6年ぶりの安値から反発する一方で原油価格も急騰し、S&Pエネルギー株指数<.SPNY>が3.1%上昇したほか、素材株指数<.SPLRCM>も2.5%上がった。

中国の経済指標が期待を裏切る内容となり、政府による追加の景気刺激策への期待感か強まったほか、ギリシャと国際債権団が、ギリシャに対する新たな金融支援で11日までに合意する可能性が出てきたことも材料視された。

バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ<BRKa.N><BRKb.N>は、金属部品製造のプレシジョン・キャストパーツ<PCP.N>を買収する意向を表明。買収額は323億ドルに上る。プレシジョンは19.1%の大幅高となり、バークシャーのB種株式は0.1%安だった。

ロックウェル・グローバル・キャピタル(ニューヨーク)の首席市場エコノミスト、ピーター・カルディロ氏は「今年はこれまで多くのM&A(合併・買収)があった。企業が景気の見通しに楽観的であることを意味し、前向きな材料だ」と話した。

ダウ工業株30種<.DJI>は241.79ドル(1.39%)高の1万7615.17ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は58.26ポイント(1.16%)高の5101.80。

S&P総合500種<.SPX>は26.61ポイント(1.28%)高の2104.18。

この日のS&P500種は1日の上昇率としては5月8日以来の大きさだった。

前週末の7日は底堅い米雇用統計の結果を受けて9月利上げの可能性が高まり、ダウ平均は7日続落していた。

その他の企業買収では、アンモニア製造のCVRパートナーズ<UAN.N>が窒素肥料事業のレンテック・ナイトロジェン・パートナーズ<RNF.N>を5億3300万ドルで買収することで合意。レンテックは28.6%上昇したが、CVRは2.9%下落した。

短文投稿サイト運営のツイッター<TWTR.N>は9.1%の大幅高。ジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)が他の内部関係者に加わってツイッター株を買い増したほか、全米フットボール・リーグ(NFL)との提携拡大にこぎつけたことも手掛かりとなった。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2329で下げ734(比率は3.17対1)、ナスダックは上げ1937で下げ856(2.26対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         17615.17(+241.79)

前営業日終値    17373.38(‐46.37)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         5101.80(+58.26)

前営業日終値    5043.54(‐12.90)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2104.18(+26.61)

前営業日終値    2077.57(‐5.99)

*内容を追加します。

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