3万9872社--2002年以降に「消滅」した製造業者数《気になる数字》

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帝国データバンクが行った国内製造業の実態調査によると、2002~10年に破産や特別清算、休廃業、解散によって消滅した国内製造業者は約4万社にも上ることがわかった。

推移を見ると、ITバブル崩壊後の02年に4915社を記録した後、景気回復とともに消滅企業数は徐々に減り、05年には3795社まで減少した。しかし、その後は再び増加。リーマン危機の影響が顕在化した09年には5120社、10年も4589社が消滅。02年からの累計で、消滅企業は3万9872社に達した。

国内製造業全体の売上高を見ると、10年の売上高は339兆5862億円で、10年前の00年と比べて13兆8482億円(3.9%)の減少となった。

業種別の内訳では、9業種中、自動車製造、蓄電池製造が10年前と比べて売り上げを伸ばした一方、残りの7業種はすべて減収。中でも電子計算機製造、民生用電気機器製造、金属工作機械製造は3割を上回る減収となった。

規模別では、売上高1000億円以上の大企業が5.3%増と売り上げを伸ばしたが、1000億円未満の企業は減収。売上高10億円未満の中小企業は22.8%と最も減少率が大きくなっており、国内製造業が過去10年間、業績の低迷に苦しんできたことがわかる。

今年は東日本大震災に加え、原料高、円高と業績圧迫要因が重なっており、空洞化に拍車がかかることになりそうだ。

(『東洋経済 統計月報』編集部 =週刊東洋経済2011年10月29日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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