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英チャールズ国王の元側近が語る「紳士の教養」 名門ラグビースクールの日本校を創設した背景

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  • フェイフェイ フウ CEAグループ代表、Rugby School Japan 創設者
  • 堀内 勉 多摩大学社会的投資研究所教授・副所長、HONZ
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堀内:なるほど。そうした思いがあって、人格形成を重んじる中等教育に熱意を傾けているのですね。

フェイフェイ:その通りです。そのために1567年に英国で創立されたラグビー校と日本の三井不動産、国立千葉大学と協力して、Rugby School Japanを昨年9月に開校しました。英国側もアジアを重視していて、姉妹校という拠点を持つことで、国際教育連携を通じて英国の生徒たちにも世界認識とネットワークを広げてもらうという思いがあるようです。

2023年9月3日、完成したRugby School Japan校舎の前にて。CEA共同創設者及び同校副理事長の妻、須田絢日と共に(写真:CEA)

ラグビー校の教育が目指すもの

ラグビー校の日本校は中高一貫校で、いわゆる中等教育を担っていますが、イギリス人の多くが、そして私も同様ですが、中等教育がもっとも重要だと考えています。中等教育というのは、まさに人格形成の時代であり、そこで自身の考え方や価値観などのマインドセットがどう形成されるか。これが教育においてもっとも重視されるべきだと考えるのです。

インターナショナルスクールというのは、単に英語をツールとして教える語学学校ではなく、古今東西の人類と世界の知にアクセスする言語能力とマインドセット=OSを身につけてもらう学び場であると考えています。

そのためには、自分のアイデンティティがしっかり根ざすことを前提としているので、人格形成がなされる中等教育までは、先ほども申し上げましたが、自分自身と家族のルーツのある土地・場所(例えば日本)に暮らすことも重要だと考えています。

堀内:最後に、フェイフェイが考える「教養とは何か」について、あらためて自身の考えを聞かせていただけますか。

フェイフェイ:先に「教養は自由のための土壌」だと述べましたが、私自身が英国の王室時代に得た経験から、教養とはビジネスで成果を上げるためや他者に勝つために知識を習得することではなく、自分自身の発想や世界を広げてくれるもの、自分の中にグラビティをつくるために必要なもの。これこそが教養ではないかと考えます。

後編につづく)

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