「30人くらいに会いましたが、そのなかには恋愛や結婚が目的ではない人もいました。そういう人はリアルで会うと、最初はお互いの自己紹介をして趣味などの話をしてくるのだけれど、話の後半から内容が変わってくるんです。怪しい副業や投資話を持ちかけてきたりしました」
こうした女性たちの特徴は、「自分はそれを始めたことで、将来の夢が広がった。私にその仕事のやり方を教えてくれたすごい人がいる。その人の下につくとこれからの人生が変わる。会ってみない?」と、仲間に会わせようとしたという。
教えた通りにやれば回収できる
たつおは初めて誘われたとき、女性が好みのタイプだったので、嫌われたくないという気持ちも働いて、 “紹介する”という上の人に会った。
「“必ず儲かる”という副業の話をしてきました。最初に50万円くらいのまとまったお金がかかる。『そんなお金はない』というと、消費者金融での借りるよう勧めてきたし、『教えた通りにやれば、すぐに回収できる』とも言われました。僕もバカじゃないんで、キッパリと断って帰ってきましたけど」
こうした怪しい副業、投資話への勧誘は一定程度あり、ネット検索をすると被害に遭った人たちの声が多数の記事となっている。
つい先日もマッチングアプリで大学生や20代の若者を勧誘し、特商法違反容疑でコンサル会社の4人が逮捕されたばかりだ。この事件では、なんと8.5億円もの金を若者たちから集めていた。
マッチングアプリは登録が気軽にできるだけに、一晩の遊び目的で登録している人たちもいる。既婚者が独身を装っていることもある。年収や学歴を詐称している場合もある。
一方で、幸せな結婚を手に入れた人もいる。
3年前に筆者の相談所で活動しながら、無料のマッチングアプリにも登録していたまゆみ(35歳、仮名)だ。彼女は相談所ではなく、アプリで出会った男性との結婚を決めた。その1年後に男の子を出産し、現在も親子3人で幸せに暮らしている。
マッチングアプリで結婚するためには、相手を見る目を養うことが大事だ。注意すべき5つのポイントをまとめてみた。
① プロフィールを読み込んで、矛盾がないか整合性を見る
② すぐに結婚をチラつかせるような、早すぎる親密さには注意
③ 副業話や投資話に注意。「上の人の話を聞かない?」という誘いには乗らない
④ キャバクラ、ホストクラブへの誘いには応じない
⑤ どんな場合も、金銭を要求されたら断る
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