アメリカは「女性大統領」を選べる国に変わったか 8年前のクリントンvs.トランプとの決定的違い

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

それでも、ニューハンプシャーでクリントンの選挙キャンペーンを行ったブラットは、ハリスの前途は厳しいと予想する。「彼女がこれから経験しなければならないことを見るのはつらい」とブラット。「ヒラリーを心配したのと同じように、彼女のことも心配だ」。

2016年、クリントンは最多得票を獲得したが、一部の有権者は彼女を不快に感じたという。そのうちの1人、フロリダ州コーラルゲーブルズの元麻酔科医、マリア・E・ローレンシオ(73)は、鼻をつまんでクリントンに投票するまで生涯共和党員だった。

「女性はヒラリーに同情的ではなかった。ヒラリーは大統領の味方をしたから、と女性たちは言っていた」と、ローレンシオはビル・クリントン元大統領の不倫について語った。「ヒラリーは少し傲慢な傾向があり、準備万端だったにもかかわらず、あまり好感が持てなかった」。

2020年、ローレンシオはバイデンに投票するために登録を変更した。今はハリスを支持するつもりだ。「私にとっては、トランプが再び大統領になるのを防げるのであれば、何でも賛成だ」と彼女は言う。
政治運動のベテランになる女性も増えている。

ジョージア州コブ郡郊外で客室乗務員を務めるルイサ・ウェイクマン(57)は、2016年にトランプに反対するキャンペーンを行ったとき、彼女のような女性はそのとき初めて政治との関わりを持った、と語った。今、ウェイクマンらによる非公式で、主に女性が主導する地域のネットワークは、耐久性があり、戦いに慣れた選挙マシーンへと成熟している。

「多くの人がそうであるように、私も元気をもらっていると思う」と彼女は言う。そして彼女は、ハリスの資格に感銘を受けたと語る。「彼女が女性だからというわけではなく」とウェイクマン。「彼女が歴史を作ってくれることに興奮している」。

(執筆:Patricia Mazzei記者、Jenna Russell記者、Richard Fausset記者、Christina Morales記者)
(C)2024 The New York Times

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事