10月4日登場?! 注目の新型iPhone --ウワサ飛び交うシリコンバレーで上がる声
米国で10月4日(日本時間5日)に開催されるアップルの発表会で登場するといううわさの新型iPhone。巷では「iPhone5」とも「iPhone4S」とも言われている新型iPhoneだが、シリコンバレーで、新型iPhoneについて、業界関係者や一般ユーザーの意見や感想を拾ってみた。
まず、新型iPhoneの外見はどうなのか。匿名で話してくれたのは、スマートフォン製造メーカー幹部。「やや薄めで少しだけ画面が大きくなり、動きが早くなるものの、iPhone4とあまり変化はないよ」
もし、彼の言うことが本当だとすれば、新しい新型iPhoneはiPhone4とどこが違うのだろうか。
「新型iPhoneは新しいOS『iOS5』が搭載されたスマートフォンで、これによりiCloud(アイクラウド)を用いた音楽サービスの広がりや、メッセージ・通知機能の向上があるのでは」というのは、著名記者、ディーン・タカハシ氏(ハイテクサイト、ヴェンチャー・ビートのリードライター)。要するに箱より、中身が向上するようだ。
マイクロソフトと組んだ欧州発の音楽配信サービス会社・スポティファイに対抗し、iTuneからの音楽サービスの使い勝手が向上する。アップルはノースカロライナ州に巨大なデータセンターを建てており、ここを基盤としたクラウドサービスによって、さらに簡単かつ便利な使い道が増えることになろう。そして、バーチャル・アシスタントが予定された会合やアポ、道案内、テキストメッセージを読み上げてくれたり、文書作成の手伝いなどをしてくれるといううわさも流れている。
新型iPhoneで、アップルの地位は盤石に?
注目を集める新型iPhoneだが、アップルはOSベースでみると、足元ではグーグルのアンドロイドを搭載したスマートフォンに押され、シェアをジリジリと落とし続けている。新型iPhoneは、この流れに対抗する切り札となるのだろうか。
「アンドロイドは実質無料なので、世界でスマートフォンのシェアのトップ。だが、新型iPhoneを扱う携帯電話会社がさらに増えれば、利益率の高いアップルは、スマートフォン市場でのリーダーの地位を揺るぎないものにするだろう。アップルは新型iPhoneだけでなく、廉価版のiPhoneも同時に出してくる可能性が高い」(タカハシ氏)。