新製品は中国で飛ぶように売れている--富士ゼロックス社長 山本忠人

変化は生き物のごとく

昨年11月に発売した、小型・軽量のA4型LEDプリンタは中国で飛ぶように売れている。アジアの他地域からも注文が殺到しており、生産が追いつかないほど。急きょ、中国・深セン工場のラインを増設し、増産対応している。

中国はA4型の市場が大きい。そういったローエンド市場へは、代理店を使って食い込んでいく。現地代理店は現在700社ほど。これを2013年までに1200社に増やしたい。ハイエンド製品の需要もあるが、こちらの市場は営業28拠点とサービス36拠点の直販体制を駆使して囲い込んでいく。

富士ゼロックスは全生産の80%を中国で手掛けている。現地で人件費が(前年に比べて)20%ほど上昇しているのは確か。これに対しては生産性向上で対応する。深センには昨年、日本に構えていた部品工場を移管した。同時に、部品会社にも周辺に集まってもらった。「城下町」を構築し、物流コストや間接費を削減している。自動化投資も積極化しなければならない。

人件費が安い所へ安易に工場を移していくことがいいのか。そんなことを繰り返していると、(極端に言うと)南極に行ってペンギンに製品を組ませることになる。まず生産性を高めることが重要だ。

同業他社(リコーが大規模な人員削減を実施中)のことを言及する立場ではない。ただ一般論として、事務機業界では今後を楽観視している企業はないだろう。各社ともにさまざまな施策を打ち出している。当社もここ数年革新を続けている。市場全体がダイナミックに変わろうとしているので、企業も生き物のごとく、巧みに変化しなければならない。革新は永遠に続く。

(撮影:山内信也 =週刊東洋経済2011年10月1日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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