「生涯の相棒」を選ぶ、いつか欲しい国産万年筆 メーカーの「アイデンティティ」を持つ贅沢さ
デザインや軸の素材の扱いについては、まだヨーロッパに追いつけない部分もある国産万年筆ですが、ここで選んだ3本は、そういった部分でも、十分に戦えるだけのセンスで作られています。いつか手に入れたい万年筆としてふさわしい国産万年筆たちです。
プラチナ万年筆の夢と技術が生んだ芸術
プラチナ万年筆の社名は、初代社長である中田俊一氏の、金属の王様であるプラチナのように万年筆の王様になるという志によって付けられました。また、プラチナ製のペン先で「王者の万年筆」を実現したいという願いも込められていたそうです。
その願いは、1967年、世界で初めてプラチナのペン先を付けた万年筆の発売によって叶えられ、さらに2019年、軸もプラチナでできた100周年記念の「センチュリー『ザ・プライム』限定品 プラチナ仕様」(100万円)も世界100本限定で発売され大きな話題となりました。
「銀無垢鍛金磨き」は、東京銀器伝統工芸士である岩村淳市氏の製作による純銀を鍛金によって仕立てた軸に、Pt-20のプラチナ合金による大型のペン先を付けたもの。金属軸の加工技術とプラチナのペン先という、プラチナ万年筆が誇る2つの技術によって作られた万年筆なのです。
プラチナは金に比べて比重が重いため、振動しにくく、しなやかで落ち着いた書き味を生みます。軸の芸術性とほかでは味わえない書き味の両立は、唯一無二の存在感があります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら