ビジネスで着ける腕時計「ケース素材で選べ」の訳 高級感、機能性、表現力…時計の個性が表れる

ケース素材は歴史ある高級時計の伝統を継承する分野であると同時にダイナミックに進化している分野でもある(写真:ゼニス)
時計のケースは、針を動かすエンジンであるムーブメントを守る強固な外殻である一方で、デザインの個性を決める要素でもあるため、さまざまな素材で製作される。
高級ドレスウォッチに用いられる「ゴールド」
時計が贅沢品であった懐中時計の時代は、暖かな輝きを持つ「ゴールド」が好まれた。加工性に優れているため、彫金などの装飾やダイヤモンドセッティングにも適しており、今でも高級ドレスウォッチなどに用いられる。

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ちなみにゴールドといっても“純金”ではなく、その種類はさまざま。というのも純金(24K)は、時計のケースにするには柔らかすぎてすぐに傷ついてしまうので、純金の比率を75%にし、残り25%分の別の金属を混ぜて機能性を高めるのだ。
ゴールドを硬くする金属としてよく使われるのは銅で、さらに銀を加えて色味と硬さのバランスを整える。この銅と銀の配合バランスによってゴールドの色合いは変化し、イエローゴールド、レッドゴールド、ピンクゴールドなどの美しい色のゴールド素材に仕上げる。
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