コードバンが「革のダイヤモンド」と呼ばれる理由、希少で手間のかかった“まさに一生もの”自身を格上げしてくれる逸品の魅力とは

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コードバンの作業工程
「革の宝石」、「革のダイヤモンド」とも呼ばれるコードバン。長く愛用でき、ロマンを感じさせる、大人の嗜みへといざなう本格レザークラフトの世界へ(写真:オールデン/ラコタ)

年齢を重ねるにつれて“モノの価値”を図る基準は変わってくるもの。大人になった今、人生を共に歩めるような、長く愛用したくなる相棒的存在を携えていきたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

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今回はそんな読者諸兄姉にとって、価値を見出すことができるであろう“コードバン”の世界を紹介します。もちろん、ここまでの人生で触れ、所有した経験がある方もいるかと思いますが、改めてその特長や歴史を掘り下げたならば、きっとコードバンの魅力を再認識するのではないでしょうか。

希少素材で手がかかるからこそロマンがある

コードバンとは馬の臀部の革を指します。それだけ聞くとある程度大きい革を想像できますが、実際には皮膚組織の内部にある厚さわずか1〜2mmほどの“コードバン層”と呼ばれる部分だけが使われています。

このコードバン層を傷つけずに削り出すには熟練の技術が必要で、その作業工程が宝石の発掘に似ていることや生地の希少性、美しい仕上がりから「革の宝石」、「革のダイヤモンド」とも呼ばれる素材です。

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