コードバンが「革のダイヤモンド」と呼ばれる理由、希少で手間のかかった“まさに一生もの”自身を格上げしてくれる逸品の魅力とは

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ジ・ウォームスクラフツ マニュファクチャー「CORDOVAN DERBY-MINI」
サイズ:H23×W27×D8cm、仕様:メインコンパートメント×1、ジップポケット×1、イージーポケット×2、取り外し可能なストラップ付き(写真:ジ・ウォームスクラフツ マニュファクチャー)

縦横のバランスにデザインと機能性を追求し、究極の黄金比を導き出した絶妙なサイズ感は、昨今のミニマムさを求めるトレンドともマッチするうえ、フォーマルシーンにも最適。また性別や年齢を問わず、エレガントに持つことのできる懐の深い一品に仕上がっています。まさに“一生モノ”という名にふさわしい、コードバンを愛する人にはたまらないアイテムなのではないでしょうか。

最後にご紹介するのは自然の風合いを極限まで残したシェルコードバンを使用したバイブルサイズ手帳です。

ココマイスター「シェルコードバン・パリ」
ココマイスター「シェルコードバン・パリ」¥178,500(写真:ココマイスター)

手がけるのは芸術作品のように五感を刺激するレザーアイテムを提案する日本のレザーブランド、ココマイスター。ただ、革を味わう、楽しむというだけでなくその革の個性を引き出したり、使用者の満足感や所有欲を掻き立てるような独創性が大きな魅力。本作もそのこだわりをしかと堪能することのできる逸品です。

ココマイスター「シェルコードバン・パリ」
サイズ:H18.7×W13×D2.8cm、仕様:6穴式バインダー(バイブルサイズ)、フリーポケット×3、カードポケット×1、ペンホルダー×1(写真:ココマイスター)

デジタル化が進んで久しい現在だからこそ、手書きのぬくもりや個性は大切にしたいもの。そんな気持ちを思い出させてくれる昔ながらのクラシックな佇まいに、内外装ともにシェルコードバンを採用した贅沢で優雅な逸品です。

本作に手を出したくなるのは、おそらく成熟した大人だけでしょう。ここから先の人生を綴りながら、手帳とともにさらに熟していく、そんな豊かさに憧れを抱くのも決して悪くはないはずです。

何十年先も愛着を持てる逸品への出合いこそがロマン

コードバンの魅力はまっさらな新品の美しさに触れることだけではなく、そこから何年、何十年も付き合うことでの経年変化による自分らしい美しさが宿るところにあります。

素材として希少であり、製品として生み出すのにも手間や経験が必要。そこだけにロマンを感じるのではなく、そんな逸品に出合い、これから先自分とともにどのような育ち方をしていってくれるのかを考えながら、大切に使い続けることにロマンを感じるのではないでしょうか。そんなかけがえのない相棒と出合うことのできる、きっかけになればうれしいです。

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小林 大甫 エディター・ライター・ディレクター

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こばやし だいすけ / Daisuke Kobayashi

1987年生まれ。神奈川県出身。アパレルから出版社を経て2017年に独立し、メンズファッション誌の編集・執筆を主軸に活動。最近では雑誌やWEBのほか、企業やブランドのイメージビジュアルなどのディレクションも手がける。

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