コードバンが「革のダイヤモンド」と呼ばれる理由、希少で手間のかかった“まさに一生もの”自身を格上げしてくれる逸品の魅力とは

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大きな特徴としては、一般的な牛革の数倍の強度があるため丈夫で長持ちすること、そしてきめ細やかで美しい独特の光沢感を放つことが挙げられます。

これらは素材そのものの特徴であり、そこからさらに鞣しや仕上げの工程を経て製品として完成するわけですが、手がけるタンナー(製革業者)によって少しずつ仕上がりに違いが出てくるのです。

オールデン社のアトリエ内レザールームとドレスルーム
左/名門米国靴メーカー、オールデン社のアトリエ内レザールーム。希少な素材が並ぶ景色は圧巻。右/同社で製品を仕上げるドレスルームの様子。手仕事での丁寧な磨き上げが上品なレザーの輝きを生む(写真:オールデン/ラコタ)

最も有名なのはアメリカ・イリノイ州シカゴに構える老舗タンナー、ホーウィン社の「シェルコードバン」。写真のオールデン社のシューズにも使われる歴史あるコードバンで、美しさと耐久性、通気性、防水性を最高品質で兼ね備えています。その品質の高さは世界最高峰と呼ばれるほど。ぜひ一度は手に取っていただきたい逸品です。

ここからは、そんなシェルコードバンを含めて、ビジネスから休日まで長く愛用できるシューズや財布をはじめとするコードバン製品をを紹介します。

コードバンの魅力を堪能できるアイテムを厳選

まずは、コードバンを語るのに欠かせない名門靴メーカー、オールデンから。

オールデン「54321 アルガンコンオックスフォード #8」
オールデン「54321 アルガンコンオックスフォード #8」¥209,000(写真:ラコタ)

アッパーから足先までのステッチワークがV字に見えることから通称“V-TIP”と呼ばれるオールデン独特の一足。美しく深い光沢のホーウィン社製コードバンを使用し、厚みがありながらもしなやかな素材は形状記憶に優れており、一歩踏み出しただけで履きじわが残るほどの馴染みのよさが特徴です。

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