「生涯の相棒」を選ぶ、いつか欲しい国産万年筆 メーカーの「アイデンティティ」を持つ贅沢さ
ペン自体も大振りですが、最も万年筆の軸に向いた素材と言われるエボナイトは軽く、ペン先の書きやすさもあって、大量の筆記にも向いています。
パイロット万年筆の原点にして頂点
パイロットの「カスタム URUSHI」は、10万円前後の、実用品としての万年筆の最高級品的な位置付けの製品がラインナップになかったパイロットが、「パイロットらしい万年筆とは何か?」という原点に立ち返って開発した、パイロットの歴史と技術を集約したような万年筆です。
![パイロット「カスタム URUSHI」](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/0/e/570/img_0e10de1088bc9ea83753e946c6d7366134450.jpg)
パイロット「カスタム URUSHI」12万1000円。 軸は削り出したエボナイトを蝋色漆で仕上げたもの。軸色は黒と朱色の2色。ペン種はFM(中細)、M(中字)、B(太字)がある。コンバーター付属。サイズは全長155mm、最大径20mm(写真:パイロット社提供)
軸は、エボナイトを削って成形し、それを磨き、蝋色漆を塗って仕上げる、創業以来の技術「ラッカイト」を継承し、ペン先にはこの万年筆のために一から開発した、カスタム・シリーズでは最大サイズのものを採用しています。
「ラッカイト」で仕上げた軸は、パイロット伝統の漆の技術によって美術的な価値のある風合いと十分な耐久性を持ち、ペン先は、ギリギリ実用的な筆記具として使えるレベルで柔らかい、万年筆らしい万年筆になりました。
![パイロット「カスタム URUSHI」](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/3/4/570/img_34e805468372a730794986817126e2fc822535.jpg)
ペン先は18Kの2色仕上げ。この万年筆のために開発された30号という柔らかく大型のものを使用。長年磨いてきた、エボナイトを漆で仕上げる技術を駆使した軸も美しい(写真:パイロット社提供)
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