一流選手は、ペースを乱されても崩れない ONとOFFをすばやく切り替えられるか

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日本女子プロゴルフツアーが7月に2週間お休みの間、ペンシルベニア州で全米女子オープンが開催されました。7月は世界の女子メジャーが二つ開かれます。一つは全米女子オープン、もう一つは全英女子オープン。プロなら誰でも欲しいメジャーなタイトルです。ともに4日間大会で世界中から強豪選手が集い、競争は熾烈です。日本で知られていない、でも力のある選手がたくさんいます。4日間大会なので、体力、技術、精神力、戦略など総合力が問われます。

さて、私の最初の全米女子オープン出場は1990年、米国に参戦した最初の年でした。開催場所はジョージア州アトランタにあるアスレチック・ゴルフクラブ。自宅がアトランタ市内だったので自宅通勤ができました。

待機の間に何をするべきか

初日と2日目は同じ組み合わせです。米国で殿堂入りしているエミー・オルコット選手ともう一人の選手。初日は朝から蒸し暑い日で、時折雷が鳴りました。雷のたびにプレーが中断され、待機している車の中でプレー再開まで待ちました。車での待機の経験がまったくない私は、どうしていいかわからず、ただ席でじっとしていました。

ところが、エミーは待たされることを気にするふうでもなく、キャディとおしゃべりしたりラジオをつけて音楽を聴いたり、またそれに合わせて歌ったりしていたのです。私はビックリ。試合の途中で集中力が切れないように、気を張り詰めていないといけないのでは、と考えていたのに、エミーは真逆で、この休んでいる時間をリラックスに充てているようでした。

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